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[ 2011.11.05 ]
東北復興新聞
震災後7ヶ月がたった東北沿岸部を視察。
ところどころに瓦礫が積み重なった巨大な山があるほか、
キレイさっぱり何も無くなってしまった海沿いの様子に、
これから来る復興への気の遠くなるほどの道のりを改めて痛感した。
同時に見かけたのは、復活した漁港から瓦礫の山を横目に漁に出る船の姿であり、
破壊された地域の中で営業中ののぼりをあげるお菓子屋だった。
仮設住宅を訪れ、現地NPOの方々とお話をする機会を頂き、
HUGとして何をすべきかの議論を続けた。
そして我々として出した結論の1つが、
「東北復興新聞」の発刊です。
復興の主役となる地域の自治体や企業、民間団体。
必死に活動をしている彼らは非常に多忙であるがゆえ、
情報の発信や収集まで手がまわらないケースもあると考えました。
そこで、復興に頑張る人々を対象とした復興業界の新聞をつくり、
情報の流通を促進するプロジェクトを立ち上げる事にしました。
同じような課題に取り組む各地の人々の事例やノウハウを記事としてまとめ、
良い事例の横展開を加速させ、復興を横から支援します。
ネットを中心として情報に溢れる現代、
あえて新聞という慣れ親しんだメディアで、選別され編集された情報を、
プッシュで配信することで価値を上げることができると考えています。
現在は体制づくり等のプロジェクト立ち上げ中であり、
12月初旬の第一号発刊へ向けて鋭意作業をしております。
復興は確かに始まっている。そしてその道は始まったばかり。
そこに生き、頑張る人々がいる限り、僕らはそれを忘れてはいけないと思う。